はじめてのフジロック 〜FUJI ROCK FESTIVAL 2016の思い出 part5 videotapemusic × cero〜
写真出典:ototoy
大トリのレッチリも終わり、これからは夜の深い時間帯になってきます。夜も23時、レッドマーキーではvideotapemusicとceroによるスペシャル・ステージが開催されました。
videotapemusicは2004年頃から活動を始めたアーティストで、音楽家であると同時に映像作品を手がけている事でも有名です(今回コラボレートしているceroの直近3作のミュージックビデオも手がかけています)。
音楽作品の作り方も独特で、VHSのデータをサンプリングして映像と音楽を同時に作成しています。このような音楽作品の作り方をしているのは世界広しといえど、他にあまりいないと思います。これまでに自主レーベルから2作品を発表したのち、2015年にカクバリズムより『世界各国の夜』を発表しています。
コラボレーションのお相手はレーベルメイトでもあるcero。高城晶平(ボーカル、フルート、ギター)、荒内佑(キーボード)、橋本翼(ギター)の3人からなるポップバンド。またバンドの特殊サポーターとして、MC Sirafu(片思い、ザ・なつやすみバンド)、あだち麗三郎(片思い、あだち麗三郎クワルテッット)、厚海義朗(GUIRO、藤井洋平&TVSCOT)、光永渉(チムニィ、Alfred Beach Sandal)などインディー・シーンで活躍する面々がライブ、音源に参加しています。
まさに日本のインディー・シーンの中心にいるバンドの一つで、2015年に発表された3rdアルバム『Obscure Ride』は各メディアに絶賛され多くの人を魅了しました(もちろん1st、2ndも素晴らしい傑作です)。
今回のフジロックに先駆けて両アーティストが所属するカクバリズムより予告映像がYoutube上で公開されています。
ceroの高城さんはフジロックのステージについて質問されたインタビューで「深夜、レイトショーで映画を見るような感じになれば」と答えていました。これは見たいと思い、レッチリ終了後迷わずレッドマーキーへ向かいました。
日曜の23時というのに客入りは結構多い。しかも裏では電気グルーヴがクロージング・アクトを行っているのに。ほぼ定刻通り23時になるとライブ開始。1曲目はceroの楽曲で昨年リリース後すっかりサマーアンセムとなった'Summer Soul'。オーディエンスは体を揺らし踊りながら、ブリッジの「Summer Soul〜」は大合唱です。最高のオープニングです。
その後はvideotapemusicとceroの楽曲を交互に披露。ceroは'Yellow Magus'、'Contemporary Tokyo Cruise'などを惜しげもなく披露。フロアの盛り上がりは
すごいことになっていました。videotapemusicによる映像もバッチリはまっていました。videotapemusicの楽曲は映像と合わさることでムーディな雰囲気に。本当にレイトショーで映画を見ているような、この時間にバッチリのステージを披露してくれました。
個人的にも大好きなアーティストの競演で本当にたのしかったです。このコラボレートは9月1日に行われた渋谷 www xのこけら落とし公演を持って、一旦終わりみたいです。またコラボレートが実現する日を待ちながらそれぞれのアーティストの活動を追いたいと思います。