ceroの次なる進化を目撃できるかも?"MODERN STEPS TOUR"が見逃せないわけ。
夏の勢いに陰りが見え、季節が次第に秋へと移り変わっています。楽しかった夏の思い出を振り返り、ちょっとばかりセンチメンタルな気持ちになっている人も多いかと思います(僕がまさにそう)。しかし、これからの寒い時期にもちゃんとお楽しみは待っています。
ceroがこの秋冬に"MODERN STEPS TOUR"と題し、全国10都市を回るツアーを行います。このツアー、本当に見たい!なぜなら、このツアーは次なるceroの新しい動きを漬早く体験できるツアーになると考えられるからです。
2015年に3rdアルバム『Obscure Ride』をリリース以降の一年間、ceroは積極的にライブ活動を実施してきました。『Obscure Ride』のリリースを記念した全国ツアーに始まり、"Outdoor"、"Traffic"という自主企画ライブの開催、また2016年の夏は前回の記事に書いたフジロック他、各地の夏フェスへも参加してきました。そんな1年間多くのライブを体験し、進化した彼らの新しいマテリアルがいち早く聴ける可能性があるのがこの"MODERN STEPS TOUR"なのです。
個人的な話になりますが、僕は『Obscure Ride』という作品が大好きで今でもヘビロテしています。それまでも多様な音楽的参照点を持っていたバンドですが、この『Obscure Ride』ではロバート・グラスパー以降の現代の欧米ポップスにも通じる黒くモダンなグルーブの音作りになっていると思います。これが僕にとっては本当に心地よいし、まさにツボな音になっています。
僕にとってほぼ完璧だった『Obscure Ride』次にどのような世界を見せてくれるのか?もう本当に楽しみです。
それにもしかしたら次のceroの動向に影響を及ぼすかも?という動きもあります。ceroは忙しいツアーの合間を縫って、NYで活躍するトランペット奏者黒田卓也とコラボレートしています。コラボレートの成果は黒田卓也の最新作『ジグザガー』の日本語版のボーナス・トラックとして収録されています。下記のコラボレートの様子を記録した動画でも少しではありますが、そのサウンドを聞くことができます。
『Obscure Ride』の延長線上にいながら、よりメロウでジャジーになったサウンドを聞くことができます。もしかしたら、来るべき新作の路線を示しているかもしれない、そんなことを想像しているのが今は楽しいです。
"MODERN STEPS TOUR"は現在オフィシャル・ホームページにて先行受付をやっています。僕も申し込んだので本当はあまり書きたくないですが、このツアーに参加したい人は要チェックです。
□cero official web site
http://cero-web.jp/category/live/