大豊作の2016年の最後の締めくくる傑作となるか?ザ・ウィークエンド『StarBoy』をうらなう。
2016年は周知の通り大豊作の年でした。特に相変わらずアメリカの音楽シーン充実していて本当に多くの傑作がリリースされていています。2016年を象徴するアーティストといえばすぐにビヨンセ、チャンス・ザ・ラッパー、フランク・オーシャン、ボン・イヴィールといったアーティストの名前が挙がることに異論を挟む人は少ないでしょう。この辺の流れが今の世界の中心にあるといっても過言ではありません。このような流れの中にまた一つ新しい作品を並べようとするアーティストがいます。今やアメリカではすっかり売れっ子となったザ・ウィークエンドです。
ザ・ウィークエンドはカナダ出身のR&Bシンガー。2011年にミックステープ『House Of Balloons』をリリースすると一気に話題となり、累計800万ダウンロードを記録する大ヒットを記録します。
翌2012年にリパブリック・レコードとメジャー契約し、『House Of Balloons』ほか3枚のミックス・テープをまとめた『Trilogy』をリリース、いきなり100万枚のセールスを記録します。これまでに2013年に待望の1stアルバム『Kiss Land』、2015年に2ndアルバム『Beauty Behind the Madness』をリリースし、いづれもヒットを飛ばしています。今やアメリカポップシーンの中心にいる人物の一人と言えるとおもいます。待望の3rdアルバム『StarBoy』は現在のところ2016年11月にリリースが予定されています。それに先駆けアルバムから'StarBoy'と'False Alarm'がApple Musicにて公開されています。これがすごい。
まずは'StarBoy'。これがなんとあのダフト・パンクとのコラボになります。しかもこれが『Randam Access Memories』期のダフト・パンクとは異なる新たなモードのダフト・パンクの音となっています。一瞬どこでダフト・パンクがフューチャーされているかわからなくなりそうですが、後ろで鳴っている和音の構成などはダフト・パンクっぽいなとおもいます。
そしてもう一曲の 'False Alarm'は先週公開されたばかりの曲で'StarBoy'とはまた違った仕上がり。
こちらのツイートにある通り「実はクラクソンズがプロデュースしてるんじゃないか?」という噂が立つくらい、いわゆるニュー・レイブの音を思わせる曲となっています。本当のところどうなのかわかりませんが・・
Is @theweeknd's new track a new rave banger? Please assist. https://t.co/SjBcnFROz4 pic.twitter.com/2RWxHFZ2Wm
— Noisey (@NoiseyMusic) 2016年9月30日
アルバムのタイトルはおそらくアメコミに登場するヒーローを意味するものだと思われます。'StarBoy'の中で「I'm MotherFucker StarBoy」と歌うザ・ウィークエンドはこの作品で何を見せてくれるのか。大豊作の2016年にまた新たな傑作が登場するのか。今から楽しみです。