はじめてのフジロック 〜FUJI ROCK FESTIVAL 2016の思い出 part6 電気グルーヴ〜
写真出典:音楽ナタリー
フジロックの思い出を振り返るシリーズですがいよいよクロージングアクトである電気グルーヴです。
いきなりですが、ナタリーに掲載されていたトップの電気グルーヴの2人の写真を見てください。もう最高です。ピエール瀧が石野卓球をおんぶして、2人してこの笑顔。もうこれだけでも電気グルーヴのライブが今年のフジロックのハイライトだったことが伝わってくると思います。
電気グルーヴは石野卓球とピエール瀧のテクノユニット。1989年に結成、テクノアーティストとしては珍しく日本のポップチャートにランクインさせるなど、日本のテクノ界の先頭を走り続けてきました。昨年は電気グルーヴのこれまでの歩みを映像化した『DENKI GROOVE THE MOVIE? 』も公開され話題となりました。テクノを普段聞かない人でも彼らの'shangri-la'は聞いたことがあるのではないでしょうか。
全くの余談ですが、この曲の元ネタはベブ・シルヴェッティというピアニストの'Spring Rain'という曲です。ダンスミユージックの名門サルソウルに所属していたシルヴェッティを引用してくるあたり、ダンスミュージックへの愛が感じられます。'shangri-la'の歌詞の中にも「春」「雨」というキーワードが出てきており、この曲へのリスペクトが感じられますね。
たまたま知っていたトリビアを披露したところで、閑和休題。
電気グルーヴは今回トリを飾ったレッチリやベック同様、第1回目のフジロックから出演しています(ベックは台風による中止でパフォーマンスしていませんが)。レッチリ同様20周年を迎えるフジロックのクロージングアクトとしてこれ以上ないアーティストだと思います。
実のところ僕は電気グルーヴのライブを全て見れたわけではありませんでした。以前の投稿でも書いた通りこの時間はvideotapemusic×ceroのライブを見ていました。タイムテーブルを見たときに電気グルーヴのライブを見るのを諦めていたのですが、videotapemusic×ceroのライブの後、レッドマーキーから出て歩いているとグリーンステージから音が聞こえてきたので僕は慌ててグリーンステージに急ぎました。
僕がグリーンステージに着いた時は本編最後の'富士山'をやっているところでした。「すげー、youtubeで見たことある!」と僕は興奮しました。フジロックで'富士山'を体験できただけでも満足でしたが、さらなるお楽しみが待っていました。アンコールはまさかの'shangri-la'と'虹'!!彼らを代表する2曲が聴けて超満足でした。3曲しか聞いていませんが、本当にフジロックへの愛が詰まったステージだと思いました。
'虹'が終わるとステージからハケる時に卓球が急に瀧におぶさりました。冒頭の写真がその時の写真です。ステージを去る時に卓球は一言「また来年」と言いました。そう、きっと来年の夏も僕達はこのステージでまた電気グルーヴと会えるはず。そう思えたこの瞬間は間違いなく今年のフジロックのハイライトのひとつでした。
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